身体(karada) hack

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症状 と st その1

 こんばんは。karada89です。

 

 私は症状や病気の原因を知って、治療では患者さんの自覚症状に振り回されることなく施術にあたりたいと考え、入江式FTというものを学んでいます。

 

 入江式診断法で診断してみると、現代医学では何が原因かわからなかったものもわかったりして本当にありがたいし楽しいです。

 症状というのは現象であり結果であります。その現象が起きるには理由がありそれが原因だと考えます。

 どうやって原因にたどり着くのか。どのような方法で原因にアプローチするのか。またその技術はどんなものなのか。その技術は臨床で現実的に使えるのか。そのような疑問を入江式FTは解決してくれます。

 

 FTを学んだことで一歩踏み込んだ治療が可能になりました。

 

 ってかくといいことづくめみたいですね~。

 

 

 

 一つ知ると二つ以上の疑問が発生する(笑)(/ω\)

 

 

 

 ははは・・・。

 

 

 

 

 

 ごめんなさい。わけわかんないです。取り乱しました。

 

 

 えーとですね。話はFTですよ。

 

 FTはstを感知して、施術によってそれをsmにすることで治す技法です。

 

 これも繰り返しですが

 

 st = 異常

 sm = 正常

 

 これが大前提です。

 

 

 しかし臨床をやっていると上の前提が不安定になります。

 

 つまり st を sm にしても必ず治っているとは限らない、ということです。まじかよ!なんて日だ( 益 )。

 

 

 (今回の記事は考察ではないんですが、ちょっと考えると)もしかしたら st というのもある意味症状の一つみたいなものなのではないだろうかと頭の中をよぎるわけです。

 根本の原因を探す手がかりとして st を見つけ出すわけですが、その見つけた stというのも更に奥深くに眠っている原因の一つの現れ方に過ぎないのではないだろうか、ということ。

 

 

 1 症状

   ↑

 2 原因(st)

   ↑

 3 更なる原因(stかも)

   ↑

 4 更なる原因の更なる原因(stかも(;´・ω・))

   ↑

 5 もう言わなくてもわかるよね(以下続く【無限かも(゚Д゚;)】)

 

 

 以前佐賀の吉本先生のFTの論文を医道の日本で読んだ中に、

 

 「東洋医学の治療の原則として 先補後寫 というものがあるが、FTで治療する場合 先寫後補 で進めていく・・・」

 

的なことを書いた記事があったと記憶しています。

 

 例えば急性腰痛を治療していく場合、入江式で診断していくと以下の反応などがあったとします。

 

・風邪(膀胱メイン 大腸サブなど)

・寒邪

・経筋

・脊椎や骨盤など骨格のゆがみ

・胃腸の不調

 ・慢性的な内臓疾患

・その他遺伝や精神的なものなど

 

 実際に診断してみないと確かなことは言えないですけど、急性腰痛であればFTで診断していくとおそらく経筋や風邪の反応、もしくは骨格の歪みなどが一番最初に感知検出出来る事が多いと思います。

 患者さんに慢性的な病気、たとえば糖尿病があったとして、普段は糖尿病の脈診反応だったとしても、急性腰痛などになると反応の仕方は一変すると思います。

 

 FTの特性上、一番stが強い反応なものから治療していくようにできています。ここで上記の「糖尿病患者の急性腰痛」というモデルを診断治療していくと、まず風邪や経筋や骨格の歪みのstが一通りsmになった後にようやく胃腸の不調のst、そしてその次に糖尿病の反応や精神的なもののstなどが出現してくる。

 東洋医学的な病気の発生機序として、普段のストレスや内臓病などの内因により治癒力が減退した所に風邪や寒邪、姿勢不良などの外因が作用し一挙に腰痛という症状が表現されるのではないだろうか。

 

 このモデルの場合おおまかに言うと急性腰痛の原因(内因)は

 

・胃腸の不調

・慢性的な内臓疾患

・その他遺伝や精神的なものなど

 

だと考える。

 

 しかし実際FTを使用して治療を進めていく際は

 

・風邪(膀胱メイン 大腸サブなど)

・寒邪

・経筋

・脊椎や骨盤など骨格のゆがみ

 

 

 おそらくこれらを先に除去することになるはず。

 

 東洋医学の治療原則に則れば、先補後寫なので、まず全体の虚(内臓疾患によるもの)を補った後に実の病邪(外因)を追い出すようにする、という事になるがFTを使用して治療していく時、強いstから除去していこうとすると、病邪(実)を先に寫し、それらの治療の後にようやく慢性疾患(虚)のstが出現してくる。

 急性の症状がある時は慢性疾患の反応は一旦影をひそめて急性の反応にがらっと変わってしまいます。

 

 今の症状の原因であるstを取り除くと次のstが出現する。その出現したstを取り除くとまた別のstが現れる。その繰り返し。

 次々と現れるstを取り除いていった先にはどんな原因が待っているのか。

 

 

 症状の原因と思われるものをFTを使ってstを感知してそれを取り除く。FTを知る前よりはるかに病態を正確にとらえて原因を除去できるようになったと思っていたけど治療に終わりはありませんね。五感を使っていては診えないものがFTを覚えたことで診えるようになった。だからといって物事の原因と結果の法則をひっくり返せるわけでもなくFTで何かがわかるようになった反面それによるわからない事もそれ以上に増えてきてます。

 それで最初の方でわけわからないことを口走ってました ⇒ (/ω\)

 

 こう考えてみると、その人がもっているすべての病気をFTで同時に捉える事というのはできないという事です。患者さんが今の症状を発現するに至る病気の原因と結果の蓄積が何層にも重なっているんですね。そしてその層をFTを使った治療で表層から深層にむかって一枚ずつ反応を取り除いていく。

 表層のstほど症状といえるし、深層のstほど原因といえるがそれはあくまでも相対的な捉え方でしかないんですね。

 

 しかし私としては相対的な反応を一枚一枚丁寧にはがしていくのは面倒で、理想を言えばいきなり根元を取り除きたいんです。それが無理ならせめて一枚一枚じゃなくて何枚かいっぺんに取り除きたい。とにかく楽に仕事したい。

 

 そのためにはただ単に目の前にあるstを今まで通りのやり方だけで捉えるのでは足りないような気がしてます。

 世の中にはそれはもう摩訶不思議なやりかたで重い病気を取り除いてしまう先生方もいるんですよね。そういう人たちはいったい何を感じているのだろうか。

 そういうものをいつかコントロールできるようになりたいけど、今のところは無理なのでこうしてFTをつかっていろいろ試してます。

 

 そして今個人的なブームは脊柱の矯正、そして「気」以外と思われるエネルギーをFTで捉えて臨床で治療に応用していることです。脊柱の矯正もあくまでも筋肉や経脈の調整で行っていくやり方です。そしてそれらの調整が入江式の本治法の効果をより向上させるのではないかと期待しています。