手背センサー(術者側)の役目 2
こんばんわkarada89です。
前回の
【手背センサー(術者側)の役目 1】
ここで書いたセンサーの役目についての続きです。
FTを使用しての臨床の場合、FTというのは検査機器だと考えるわけです。検査機器のはじき出した情報を解析・分析・診断をして治療方法を決定するわけです。だから検査機器の情報が不正確であったり統一性がなかったりすると治療方法に誤りが発生する原因となってしまいます。
いかにFTの感度と精度を高めるか、というのがFT使用者の修練の目的であり課題でもあると考えています。
そのFTというのはセンサーとテスターという役割をそれぞれ片手づつに課します。FTを練習した結果、このセンサーとテスターの感度と精度があがるのが望ましいわけです。
ここでセンサーをとりあげると、センサーはいくつか種類がありますが、病気の情報によってその都度センサーの形(手の形)や当て方を変えます。
例えば手掌で感知できなかったものが手背で感知できる、とか、患者さんの体表に接触して感知できなかったものが触れないでFTをしたことにより感知できる、とか。
つまりセンサーの感度をいくら高めてもセンサーの種類が違っていれば感知できない反応もあるわけです。今回の表題で言いたいのはこのことで、患者さんの体表から出る病の反応とそれに対応するセンサーの種類の定義というものが実はまだ定まっていないんではないのかという事です。
前回、例として経筋病を捉えることにフォーカスしましたが、そのとき使用したセンサーの分類を試しにしてみると
1 a 手背 or b 手掌
2 a 音素をイメージする or b しない
3 a 接触 or b 非接触
上記のように3分類6種のセンサーが個人的には考えられます。
実際臨床で上記の分類を使うとして、患部の反応を診る時
手背を接触させながら「ボウ」(音素)をかける、とか。
手掌を接触させないで音素もかけない、とか
手背を接触させないで音素をかける、とか。
病気の反応が違えばこのように組み合わせが変わるのではないかと。
試しに上記の3分類に考えられる病気の反応を当てはめてみると
1 冷えとそれ以外
2 経筋かそうでないか
3 急性か慢性化
または
1 陰気か陽気か
2 冷えかそれ以外か
3 経筋か経脈か
など。
いかがでしょうか。個人的にこう考えているだけでみなさん問題にもされてないかたもいると思います。
東洋医学は陰陽論なので裏と表、光と影、内と外、上と下、動脈と静脈、理性と感情...と常に二面性や矛盾を肯定している医学だと思います。むしろ矛盾がこの世に実在するための大前提!と言ってるようにも思います。矛盾万歳!!!!みたいな(笑)
センサーも常に陽と陰みたく対になってる病邪をとらえるために相対する2つの種類のセンサーを1分類としていくつかあると思ってます。