そして仮説へ その4
こんばんわ。karada89です。
治療者が最小限の手数と最小限の疲労で患者さんの回復力を可能な限り高める。それによって患者さんの身体が、施術前より病気と喧嘩する力を強化し、医者いらずの身体になるよう導く。
上記のことを現在、入江式フィンガーテストを使って実現しようとしている。
そのためには講習会で習った理論のみでは満足できる結果が得られないため、独自の経験を元に理論の構築を進めています。
1・まず st とは何かを定義する。
2・その定義を基本に診断と治療の改良と見直し。
3・見直し後の治療による結果の検証とフィードバック。
4・診断方法と治療の再設定。そしてそれが時間短縮に向かうような方向性を持たせる。
5・2〜4を繰り返し治療効果が上がらなかったり低下するようなら時間短縮の方向性を一旦諦め、視点を変える。
今のところ上記の 1 の定義は自分の中で正しいと考えています。以前に書いた記事でも考察してます。回復力を上げることで病気と喧嘩するエネルギーを高める、ということ。
ただFT講習会で習ったやり方は回復力を上げるということを目的とした治療はないと思います。あくまでも今ある回復力を利用して症状を取る。つまり患者さんの回復力に治療結果が左右されるということ。
(しかし西洋医学のように、症状をとることと引き換えに副作用というダメージを残す事がかなり少ないため、症状を取ることでその症状に対して割り振っていた回復力を別の部分に振り向けることができるようになる、という意味ではかなり西洋医学より優れている。)
もちろんそれは当然なのですけど、回復力を上げることで治らなかったものが治るようになる。または治るのに時間がかかったものがかからなくなる、ということを目指すときに、やはり回復力というものを高めたほうが良いと思うんです。
今までのやり方では治らなかったものが治った。今まで1年かかって治ったものが一週間で治った。そういう可能性を上げるにはそもそもの治る力というものをどうやってより強力にしていくのかということを考えて実行していかなくてはならないと思うんです。
FT講習会で習った当初は「これが根本の原因を治せる方法だ!」と興奮したものです。しかし治療を続けていくうちに、西洋医学よりは症状の原因を捉えているけど、もっともっと根本の原因が存在するとではないかと悩むようになりました。つまり入江式経別脈診で得られる情報も、ある意味結果でしかない訳です。
漠然とした感覚での言い方ですけど、東洋医学は根本は内臓の気のバランスと流れを整える事で症状をとる、と捉えています。(臓腑経絡学説)
しかし思ったのです。その流れとバランスさえも身体は勝手に治す力があるんじゃないかと。もっと簡単に治せる、東洋医学を上回ったやり方があるんじゃないかと。
これを思った時はちょっと心が折れそうになりましたね。まだ先があるのかと(笑)
東洋医学では臓腑が色々な症状の元になっています。つまり原因です。じゃあその臓腑が悪くなる原因て何?ってなりますよね。
よくいうストレスというのはもちろんあります。しかし東洋医学でも精神的な問題というのは治療に組み込まれているんです。でもやはり根本の原因を掴んでいるとは思えません。
仮に精神的な問題が根本の原因として、考え方や感情をどう解決するかということになります。
考え方というのはつまるところ思考の流れを文章にしたものだと思ってます。
患者さんに考え方を整えてもらうというのはとっても大事ですが、そもそも患者さんだってその点についてはある程度努力をしています。そもそも体調が悪くて心はバッチリという人はいません。外傷ならともかく慢性疾患だと何らかの精神的なものをかかえていると感じます。
ただ心の在り方というのもかなり身体に影響をあたえるのは確か。
その精神的なものさえも治療者の技術的なもので解決できないものだろうか。
精神的なもの、身体的なもの、その二つを包括した原因を解決する術はないのだろうか。
かなり行き過ぎた話になりました(-_-;)
つまり今身体に起きている現象や症状という結果に対してどこまで原因をさかのぼって対処できるのか。起きている結果の数より原因のほうが数は少ないはずなので、その分手数は減るはず。
深い原因にたどり着けば着くほど治療者の手数は減るし、数多くの結果に対してアプローチできるはず。
そう考えたときに東洋医学の臓腑経絡学説だけでは不満がでてきました。
東洋医学以外となると脊椎関係、またはスピリチュアルなものに興味がでてきます。