身体(karada) hack

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治療のしくみ・技術に関して その2

 

 こんばんわ。karada89です。

 

st(スティッキー)・・・右手のセンサーを異常部位にかざしたとき左手のテスター滑りが悪くなる。

sm(スムース)  ・・・右手のセンサーを異常がない部位にかざしたときは左手のテスターの滑りは悪くならない。もしくは滑りがよくなる。

 

 

 入江式 FT の基礎、診断と治療の話です。

 法律上、漢方薬を私は使用できないのであくまでも鍼灸治療での診断になります。薬物を使う人も下記の流れに沿って応用できるようになってます。ただ薬物を使う診断の詳細説明は今回省いてます。

 

 さて、 FT というのはあくまでもハードウェアであって、ソフトウェアがないと意味をもちません。この場合ハードウェアは FT で、ソフトウェアは東洋医学になります。

 

 東洋医学といっても歴史の推移とともに変化がある様です。古代中国のその時代により内容に変化があります。私が習ったのは古代中国でも最も文化、そして文明が繁栄発達したといわれる 漢 の時代の頃のソフトウェアを利用したものみたいです。それを漢方医学と呼ぶことにします。漢字もそういういみではこの時代に作られたものなのかな。イメージ診断にも使えるしね(イメージ診断については後述します。)

 現代では中医学と呼ばれるものがありますが、作家の故・司馬遼太郎さんいわく。

 「理論が先行しすぎて臨床にあわなくなっている。」

ようなことを書いてあった気がします。違ってたらごめんなさい。

 

 能書きはいいか。次ぎ行きます。

 

 医学には違いないので臨床では

 

     ・診断(検査)

    ・治療

 

から成り立っています。当然ですね。

西洋医学と東洋医学の決定的な違いというのは、個人的には 「 流れ  を診れるか診れないか、そしてそれに効果的にアプローチできるかできないかというとことです。

 血液の流れ、リンパの流れ、気の流れ、電気の流れ・・・

 

 そいういう流れがうまくいってないところに異常が発生します。流れてないものを流れるようにしやすい医学、というのが個人的には漢方医学東洋医学)なのかなと。

 

 で、診断です。あくまでも入江式 FT を使ったものになります。

 

  1.  手掌診
  2.  脈診(臓・腑・経別・経脈・経筋・奇経)
  3.  腹診
  4.  経脈診・兪穴診・募穴診・経穴
  5.  愁訴診
  6.  脊柱診

 この他に詳細は省きますがテクニックとしてイメージ診断というものがあります。音素や文字、絵・色などを使います。身体というのは不思議で、音や文字などに共鳴したり反応したりするのです。耳を塞いで目をつぶっても反応します。

 

 講習会では風邪のスパイラル図を使って風邪の診断を優先して診る事もありますね。まあこの話には深入りはせずに次に行きます。

 

 大事なのは上記の1~6ですね。

 流れとして、手掌診で身体を左右と上・中・下に分けて、そのどこにメインの症状があるのかを判別。

 次に脈診でどこの臓・腑、経別・経脈・奇経もしくは経筋を優先して治せばいいのか。

 脈診の結果と腹診・背診が一致しているかを確認。

 そして具体的に治療ポイントを探しにかかる 4 の診断。

 治療ポイントに刺激をして症状がどう変化しているかを診るために 5 の愁訴診。

 仕上げに異常な脊柱がないかを診る(6)。

 

 最後に1~6が全て sm になっていること。プラス、百会・壇中・大腿部前面・肩関節前面が sm になっていること。

 この状態を目指します。

 1~6が行われると身体の状態は熟睡しているのと同じような状態に近づくみたいです。つまり回復力が治療終了時点で最大に近づくということです。

 

 かなり大雑把ですが流れはこうです。これに加え、気の状態を判別するために磁石を使用します。N極・S極を使って気の状態が 虚 なのか 実 なのかを判別します。

 

 治療は 虚 には 補、実 には 瀉 です。

 

 鍼灸治療上、直接的な刺激は 経穴 という 「点」 か、 経脈・経筋 という 「線」 に対してなので、実際の 補 と 寫 という刺激の使い分けもその 「点」 と 「線」 の虚実を診断し、その結果に対して行われます。

 虚実の診断は、病態の把握をするため、またそれを解析して患者さんに伝えるために刺激部分だけではなく、1~6においても正しくしておくべきです。

 

 診断を詳しく書くのは大変なので、詳細は正書を参照してください。

 ・臨床 東洋医学原論 入江FTによる診断と治療  入江 正(いりえ ただし) 著

 ・漢方治療原論 入江FTによる診断と治療  入江 正(いりえ ただし) 著