FTと東洋医学 その2
こんばんわ。karada89です。
前回はわたしの物事の捉え方と東洋医学の考え方なんかを話しました。
今回はもう少し臨床寄りで説明できたらとおもいます。上手く説明する自信、ありません・・・。
少し専門的な話から入りますね。
東洋医学というのは、ズバリ 「気」 の医学です。
病人を診断・治療する際に、その病人の身体のどこの「気」が、どの様に異常を起こしてるか、それを調べます。
(これ、西洋医学でも診てる対象は違いますが、どこの組織に何が起きてるか、という意味でさほど変わりません)
その場所(内臓 経絡など)を検索し、
気の異常の質(停滞 不足 過剰など)を判断し、
それらを解消する治療ポイント(ツボ)や薬(漢方薬など)を選別する。
身体から発している症状というのは、気の異常の「結果」です。「原因」ではありません。
例えば、右膝のお皿(膝蓋骨)が痛い患者さんがいて、それとは別にお腹が痛い患者さんがいたとします。
症状だけ診ると全く別物の疾患です。膝だったら骨なのか筋肉なのか神経なのか関節なのか。おなかであれば、胃なのか腹膜なのか皮膚なのかほかの内臓なのか、などなど。
しかし東洋医学的に気を診ると、症状は違うのに大元の原因は同じという場合が多々あります。
かなりザックリですけど、この二人の患者さんだと、胃(胃経)が悪いという共通の原因があるかも。
ところで物事の捉え方です。東洋医学での捉え方。哲学とでもいうべきか。
上と下 とか 表と裏 とか。
こういうのをひっくるめて一言で言っていいかわかりませんが、無理やりひっくるめると
陰陽論
といいます。聞いたことありますか?イメージだと
↑ こんなやつです。
東洋医学の臨床でもその哲学が適用されてます。
これはすごく重要で、臨床で適用する場合は下記の言葉で捉えます。
虚 と 実 (きょ と じつ)
そして
補 と 瀉 (ほ と しゃ)
です。
虚と実、補と寫はともに性質は反対なのですが互いに共存してます。
先の膝の痛みの人とお腹が痛い人。患部をFTを使って診断した結果、その状態を反応によって大雑把に2つに分けることが可能です。
それが 虚 と 実 です。
例えば、いまFTで右膝の気の状態を調べたとして、その結果が
虚 の状態 または 実 の状態か
を判別します。
先の膝とお腹の例で言えば胃が原因かもと書きました。
その際は、まず胃を診断して、大まかには胃が 虚 なのか 実 なのかを診ます。
次に愁訴部(患部)は 虚 なのか 実 なのかを調べます。
なぜ 虚 と 実 を調べるのかというと、それは治療の選択をしなければならないからです。
補 の処置か
瀉 の処置か
というものを見極めます。
つまり、結論から言うと
虚 の状態には 補 の刺激
実 の状態には 瀉 の刺激
ということです。
足りないとこ(虚)には補って(補)
余ってるとこ(実)から抜き出す(瀉)
という治療を施します。
上記のように、ここまで診断から治療をシンプルに書いていいのかわかりません。
ですがつまるところこういうことなのです。